発達障害に含まれるもの

一般に「発達障害」とはアスペルガー症候群(アスペルガー障害)を中心とする自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder: ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)などを漠然とさしていることが多い、注意すべきは、「発達障害」という病名は総称であり、個別の疾患名ではない点である。

さらに話を複雑にしているのは、この分野においては、ある一つの疾患の名称が複数存在していること、時代によって呼び方が変化していることである。精神科医の診断基準でもっともよく用いられているのは、アメリカ精神医学会によるDSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)であり、現在は2013年に発表された第5版(DSM-5)における病名が刊行されている。

DSM-5においては「アスペルガー症候群(アスペルガー障害)」という用語は使用されなくなり、「ASDの一部」と変更された点に注意する必要がある。ASDは、従来の自閉症(自閉性障害)、アスペルガー症候群などの自閉症の関連疾患を包括する概念となっている。ASDは、以前の診断基準で用いられた広汎性発達障害とほぼ同義である。

また、スペクトラムとは聞きなれない言葉だが、「連続体」という意味である。つまり、ごく軽症の人から重症の人まで、様々なレベルの人が広汎に分布しているという意味である。

以上、
岩波明 「発達障害」  文春新書 P21より転記しました

 

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