掲載日: 2022年4月8日
老齢年金の繰下げの年齢について、上限が70歳から75歳に引き上げられました。また、65歳に達した日後に受給権を取得した場合についても、繰下げの上限が5年から10年に引き上げられました。
(*昭和27年4月2日以降生まれの方または受給権を取得した日から5年経過していない方が対象)
<<画像はクリックすると拡大します。
繰上げ上限年齢 75歳
増減率上限 84%
老齢基礎年金で考えてみます。
65歳で老齢基礎年金満額の方の年金額は、
令和4年度価格で777,800円ですが、
これを繰上げ上限年齢の75歳まで繰り下げると、
年金額は84%アップの1,431,152円となります。
年金額の差は、
1,431,152円ー777,800円=
653,352円の増額。
どこで元が取れるか計算してみると。
65歳から10年間繰り下げせずに受給できたはずの累計額=
777,800円×10年=7,778,000円
これを増額分で除算してみると。
7,778,000円÷653,352円=11.9年
元を取るのに12年近くかかるということですね。つまり、
75歳+11.9年=86.9歳
損益分岐点は86.9歳でこれ以上長生きしたら毎年653,352円増額した年金を終生受けられるということです。
途中でやっぱり繰り下げをやめて65歳時点から100%の額の老齢基礎年金を遡って受けることもできますし、受給せずに亡くなった場合は遺族に支給されるとのこと。
どう考えるかは人ぞれぞれです。エクセルで繰上げ繰り下げのシュミレーションの表を作りましたので別にアップします。
秋に球根で植えたチューリップが次々咲いています。^^
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